賃貸住宅への仲介業者はインターネット上に物件情報を公開します。
一方、店舗前の掲示でも募集します。
インターネットで物件を検索する人や店舗前掲示物を探す人たちは、確かに能動的に物件を探しています。
しかし、たくさんあり過ぎる物件の中から、たった1軒に絞り込むわけですから、競争はかなり激しく、家主側からすれば、厳しい世界です。
8万円の家賃の物件が、2ヶ月空室になると、16万円の機会損失になります。
1ヶ月2000円の値下げをしたとして、1年で24,000円の減収なので、16万円に匹敵させるには、6年以上かかるという計算になります。
空室がいかに勿体無い事か、試算して実感するのです。
ところが、管理会社も仲介業者も、大家の物件に空きがあったとしてもまったく困りません。
そこで、そういう空室損失をできるだけ短期間にするため、家主たちは、入居者探しに奔走します。
仲介業者に依頼する以外に私がしている対策
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チラシを自分で作りポスティングする。
能動的に物件を探している人たちは、実際に引越しを迫られていたり、真剣に新しい住処を探している人たちです。
一方、現在の住まいに不満があるのですが、引越しまで考えていない人たちの層がいます。
そんな人たちは、自分からインターネットで検索したり、店舗へ行ったりしません。
不満を持ちながらも、何となく毎日が忙しく過ぎていっている。という感じでしょうか。
そういう人たちに、こちらからモーションをかけて、物件に興味を持ってもらいます。
最近は、新聞を取っている家庭が少なくなっているので、折込チラシは効率が悪くなっています。
そこで、チラシを自分で作ってポスティングしていきます。
まず、原稿を作ります。
チラシは読み物ではなく、見るものです。
一瞬で興味を持ってもらう事が大切です。
興味を持ってもらったら、内容を読んでもらえます。
最近は、非常に安くプリントしてくれるお店があります。
枚数が多い場合、自宅やコンビニでプリントするのはコストがかかり勿体無いです。
A4サイズが1枚2円で印刷してもらえます。
A3用紙にA4サイズを2枚並べて印刷し、専用カッターで半分にカットしてもらうと、1枚1,5円の費用で済みます。本当に驚きの安さです!
チラシが出来上がると、自分でターゲットを絞り込んでポスティングしていきます。
子どものいる家庭では、転校させずに引っ越ししたいのは当然です。
まず、物件のある校区の範囲を調べます。
次に、住宅地図を見て、ハイツやアパートを探し、間取りや家賃をネットで調べます。
自分の物件と比較して、家賃や間取り、スペックなど総合的に見て、勝負できる集合住宅にポスティングしていきます。
中には、ポストの口にガムテープで蓋をしているポストや、投入物で溢れそうになっているポストなどありますし、明らかに空室だとわかる部屋もあります。
「チラシお断り!」とされてある集合住宅も多いです。
それでも、一日に300枚くらいは可能な枚数です。
運動不足解消にもなりますし、街並みを知ることもできますし、一石二鳥以上です。
物件情報の最後に連絡先を記しておくと、内見したい人から電話がかかってきます。
そして、自分で案内をします。
仲介業者より、はるかに詳しく説明でき、丁寧に案内できます。
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物件前に募集していることを目立たせる 。
通行人や自転車など、行き来する人が目にとまるよう、シンプルで目立つように
プレートを見せます。
チラシを印刷したプリントショップでラミネート加工をしてもらい、両面テープで貼るか、穴を開けて吊るすかします。
見かけた人が誰かに話してくれると波及効果も期待できます。
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大家さんのサイトに登録する。
その他の募集方法として、登録するサイトがあります。
大家さんが直接募集するので、全物件仲介手数料無料の「ウチコミ!」に登録する。
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ジモティに登録する。
意外ですが、ジモティで募集している不動産は非常に多く驚きです。
一応登録してみます。
大家さんは暇そうに見えて、色々とやることがあり、人とのコミニケーション力も
必要とされます。