つくしは春の一時期だけ食べることができる、特別な季節の食材で、一度は食べてみたい山菜ですね。
ハウス栽培などできないので、今の季節だけに味わえる楽しみです。
つくしの選び方
つくしの穂先が開ききっていない、頭が閉じていて、胞子が散っていないものを選びます。また、節と節の間が短いもの、茎が太いものを選びます。
採取する場所には注意が必要です。車の排気ガスがかかる所や、犬の散歩道になるような場所はNGです。
つくしの下ごしらえ
水で洗って、はかまを取ります。
採取してすぐのつくしは、はかまが取れやすいです。
洗ったつくしは、さっと熱湯に入れ1分ほどですぐざるに上げ、冷水につけて冷まします。
つくしのレシピ
佃煮 天ぷら 卵とじ あえ物 酢の物 油いためなどが一般的です。
お浸しも簡単でいいですね。
つくしご飯もできるようです。
今回、ごま油で炒めてみました。バター炒めも美味しいそうです。
醤油、みりん、酒で味付けしましたが、美味しかったです。
つくしの栄養価
「ツクシフラボノイド」と呼ばれるポリフェノールが含まれていて、抗がん作用、美肌づくり、老化防止効果などがあります。
フラボノイド酸の効能の特徴は、花粉症のアレルギーを予防できるというところです。
今の季節、花粉症で悩んでいる方にはドンピシャな食材ですね。
ベータカロチンが多く含まれていて、体内でビタミンAに変換され、免疫力を高めてくれたり、視力回復にも効果が発揮されるとのことです。
意外ですが、ブロッコリーよりも多く含まれています。
現在人に不足がちな食物繊維も多く含まれています。
また、ビタミンCやビタミンEも野菜ではトップクラスの含有量なんですね。
食べないともったいないくらいです。
つくしの特性
シダ植物スギナの胞子茎がつくしです。
スギナの根は深く、除草することが困難なので、一帯にはびこって群生するようです。
環境が良ければ、胞子が飛んで広域に成長を広げていきます。
微量の天然毒素を含んでいるため、食べ過ぎると体に悪影響を及ぼす可能性があります。
つくしの花言葉
つくしにも花言葉があるようです。
「向上心」「意外」「努力」「驚き」
ちなみに英語で「つくし」は「horsetail」(馬のしっぽ)だそうです。
さいごに
古民家に住む知人が、バーベキューに招待してくれ、合間につくしの群生地を案内してくれました。
胞子で増えるつくしは、本当に一面に顔を出していて、踏まずに歩くことが難しいほどでした。
毎日毎日採集しても取り切れない量です。
近所の主婦の方たちが、ポリ袋一杯詰め込んで帰って行きましたが、まだまだ絨毯のように生えています。
今どき、こんな穴場があったなんて興奮しました。
来年も必ず採りに行きたいと思います。