部屋の色や照明によって居心地に変化がおきます。
入居者の生活をイメージしながら、快適な暮らしを提供できるよう工夫します。
リフォームにおけるカラープラニング
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部屋の色と効果
赤系・黄色系・オレンジ系 ⇒ 暖かさを与えてくれる暖色
青系・緑系・紫系 ⇒ 涼しさを与えてくれる寒色
暖色は活動的にさせてくれるので、リビングやキッチンに向いています。
寒色はリラックス、落ち着きを与えてくれるので、寝室や洗面所に向いています。
また、同じ色であっても、面積が大きいほど彩度(鮮やかさ)が高くなって見える傾向があります。
そのため、クロスのサンプル台帳の小さな切れ端で決めて、実際に部屋に仕上がると
思ったより明るいということになります。
暖色系の色と寒色系の色では、体感温度に最大約3度の差があるといわれています。
北向きの日当たりの悪い部屋に黄味がかったクロスを貼り、
南西向きで日当たりの良すぎる角部屋に青味がかったクロスを貼ると良いといわれています。
また、狭い部屋を広く見せる効果があるのは、ブルーベースの色合いです。
暖色系の空間にいると、時間の経過を実際より長く感じさせ、寒色系は短く感じさせる色彩心理が働くそうです。
つまり、暖色系の部屋には、30分しか居なくても1時間居たように感じられ、寒色系の部屋では、1時間居ても30分しか居ないように感じられるという色彩心理学です。
一方、床⇒壁⇒天井 の順に濃い色から薄い色へ変化させるのが一般的に落ち着いた部屋になる手法です。
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照明の色と効果
昼光色
青みがかかった白色でクールな感じを受ける光色です。
集中力を高める効果があります。
オフィスや勉強部屋、作業部屋、クローゼットなどに向きます。
昼白色
太陽光のような自然で明るく白っぽさを感じる光色です。
自然な明るさなので、何処にでも向きます。
食材を正しい色目で見ることができ、出来上がった料理も美味しそうに見えます。
キッチンやダイニング、化粧部屋、脱衣所などに向いています。
電球色
いわゆる電球色で、オレンジ色の温かみを感じる光色です。
お洒落空間を演出したい場合などもおすすめです。
落ち着いた光色でリビングやダイニング、寝室、和室、風呂、トイレ、階段、廊下などに向きます。
壁紙や床材の選択に注力しがちですが、照明について気配りがあると、入居者の生活満足度が高くなると思います。