最近のテレビコマーシャルを見ていると、明らかにコロナ前とは企業の顔ぶれが変わっています。
私は、あまりテレビを見ない方ですが、たまに付けると目に入ってくるコマーシャルが
同じなんです。
例えば、博多華丸大吉さんが起用されている「ライフネット生命」、佐々木蔵之介さんが人生100年・・と先行きを心配する「シノケン」。
「みんなで大家さん」のCMも時代劇風に頻繁にオンエアされています。
不動産投資に多くの人が関心を寄せるようになると、人口が減ってきているのに、大家さんが増えるという厳しい競争になります。
少し前までは、戸建ての賃貸物件が数少なく、ライバルのいない地域では、入居付けが比較的簡単でした。
しかし、大手や投資家の方々が戸建賃貸に注目するようになり、ブルーオーシャンでなくなりつつあります。
不動産の関連本は、常にチェックしていますが、先日新しく出版された「空き家を買って、不動産投資で儲ける」という新刊がかなりの勢いで売れているようです。
その状況から見ても、参入者が増えていることが分かります。
年金に関する将来の不安、コロナ禍の打撃、人生100年も生きなければならない健康や経済力への不安・・などなど。
本当にテレビコマーシャルで時代が読み解けると思える今日この頃です。
航空会社や旅行会社のCMは姿を消してしまいました。
さて、そんな中、管理会社からの招待で、新築アパートの見学会に行ってきました。担当者の顔を立てるという側面もありました。
新築アパート見学会
3蜜を避けるため、日にちと時刻が決められての見学会でした。
何か一つでも得るものがあり、自分の引き出しが増えれば徒労に終わることはないだろう、という地道な活動です。
ミサワホームとエイブルの共同企画でした。
ミサワホームは東証1部上場企業でしたが、2019年12月、トヨタ自動車の子会社となったようです。
コスパが良く洗練された外壁(スプレットレイヤー19)
今回の見学会で、一番参考になったのは、外壁素材のことでした。
見た目も触った感触も石かタイルにしか思えないリアルなサイディングボードです。
サイディングは、よく取り入れられている外壁ですが、なかなかセンスがいいなと思える配色やコーディネイトが少ないです。
いかにもサイディングサイディングしているのです。
石やタイルに見せたくてもバレバレで、返ってチープな感じがして、モルタル壁の方がいいと思える場合が多いのです。
ところが、今回見学したアパートの外壁はとても高級に見える洗練された素材でした。
ミサワホームとケイミュー株式会社が共同開発した壁材で、スプレットレイヤー19という外壁です。
圧さ19㎜もあり、触っても石かタイルにしか思えません。それがサイディングボードなので感動して、詳しく説明を受けてきました。
5種類の形状を持ったピースをランダムに配置して、明るく見える部分と暗く見える部分が自然なバランスで変化を与える壁面になっています。
優れた特徴1(セルフクリーニング)
- 表面に付着した汚れを太陽の光(紫外線)で分解し付着力を弱めます(光触媒)
- 水になじみやすいため、雨水が汚れを浮かしてながしてくれます。
優れた特徴2(劣化が遅く長持ちする)
一般的なサイディングボードの外壁の場合、10年~15年に1度はメンテナンスが必要な時期がきます。モルタル壁でも十数年に一度は塗り替えやヒビ補修が必要になります。
例えば2階建て一軒家のサイディング壁補修では、足場を組む必要があり、かなりの費用がかかります。
メンテナンスの工程
- 足場を組む
- 高圧洗浄で汚れを落とす
- ボードの反りや浮きを直す
- シーリング部分が劣化し、ひび割れなどあるのですべて剥がし取り去る
- シーリングを新しく施す
- ボードの色褪せ補修を兼ねて色変更するばあい、塗装作業をする
- 足場を外す
1週間以上かかり、費用も数十万円はかかります。
それが、スプレットレイヤー19の場合、40年間メンテナンスが必要なく、美しさをキープできるというのです。
費用は通常のサイディングの1,5倍程度とのことです。
長い目でみたら、かなりコストカットできる優れた素材だと思います。
優れた特徴3(つなぎ目がわからない)
サイディングボードは少し注視すると、ボードとボードのつなぎ目がすぐに判ります。
幅が少々太くなっているのと、パターンが途切れていたりするからです。
スプレットレイヤー19では、間違い探しゲームのように、真剣に探さないと見つかないレベルでした。
容積率に算入されない「蔵」の収納空間
床下収納とか、屋根裏収納とか収納には色んなパターンがありますが、ミサワホームでは「蔵」と称して6帖ほどある収納空間を上手く作っています。
まるでお茶室ような、低い位置に扉があり、何かしら・・と不思議に思う入り口です。
入り口の高さ(天井の高さ)が110㎝にしてあり、中の空間が6帖ありました。収納以外に小さなお子さんの遊び場にもなります。
入り口と天井の高さ制限を使うと建物の容積率に入らない、プラスアルファのお得な空間になるということです。
ロフトなどもその理屈で高さ制限を守るとお得な空間となります。
蔵の扉を開けたところ
容積率のボーダーラインは、高さ140㎝までらしいですが、アパートと住居用戸建とを差別化するために、住居用は140cm、アパートは110㎝としているようです。
さいごに
ミサワホームが売りにしている「蔵」シリーズですが、今回見学した蔵は、広いけれど高さが苦しいと感じました。背の高い私は中腰にかがんで片付けをしなければならないのは辛いことです。
小さな子供がいる家庭には、遊び場として絶好のスペースになりお勧めなプランです。
邸宅用には、140㎝の高さの蔵があり、パターンもかなりたくさん用意されているようです。
住宅展示場に行って、もっと掘り下げて研究したくなりました。
外壁材は、自宅のリニューアルに取り入れてもいいと思いました。
一つ情報を得ると、また次につながるもので、わくわくすることが続きます。
ちなみに、ここだけの話ですが、新築アパートを業者から購入することはお勧めではありません。利回りが極端に悪くなり足かせとなり得ます。
自分で土地を探して、自分でアパートを建てることをお勧めします。
そのために、目を肥やしましょう。