クリスマスが終わるとさっさと飾り付けをしまって、お正月の準備に入らなければならない日本の年の瀬は慌しいです。
ヨーロッパで年末年始を過ごした時、クリスマスのデコレーションやイルミネーションは、冬の間中長く飾られていました。キリスト教文化圏では、Happy New YearよりもMerry X'mas が大きな意味があるのですね。
日本のお正月は、日本独特の文化、清めの精神、けじめ的リセットの文化だと思います。大切に守り続けていきたいですね。
さて、今日はドア飾りとなるしめ飾りを作りました。
年に一度のことですが、普段から「水引」や「組紐」を大切に保存してあります。
私の宝物「水引」
何でも機械化、大量生産できる時代に、水引細工は手作りしかできません。
歴史は室町時代にさかのぼり、素材、技術、種類など様々で、とても奥の深い文化です。
マイコレクション
私は水引にとても魅力を感じます。おめでたいことや華やかなこと、手作りで繊細なことなど、値打ちのある細工だと思います。
お祝い事にいただいたのし袋についている水引はすべて保存してあります。
規制品の鏡餅にセットされている水引飾りも捨てられません。
かつては、成人式の娘の髪飾りにアレンジしたり、帯の飾りに添えたりしました。
そんな水引のコレクションの中からピックアップして、しめ飾りのアクセントにします。
捨てられない紐たち
組紐は、これまた水引と同様、奈良時代にさかのぼる伝統工芸で、とても奥の深い世界があります。
昔の礼服や武具の装飾品、和装の帯締めなどに使われてきた繊細で手の込んだ紐です。
最近は、和装をたしなむ人が少なくなり、着物買取業者がさかんにコマーシャルをしています。
帯締めなんか、本当にタダ同然で引き取られています。
絹糸で丹念に組まれた帯締め。絹糸自体、蚕がコツコツ繭を作って、その繭から手間をかけて絹糸を紡いだのです。
そんな値打ちのある帯締めを結んで、素敵な正月用オーナメントが作れます。
完成したしめ飾りのドア飾り
若松だけは花屋さんで買いました。
その他の素材、南天は庭のを切って、松ぼっくりや獅子舞オブジェ(右下に隠れ気味)は保存していたものを再利用しました。
コレクションの水引と組紐はいい仕事をしてくれました。
妹に写メを送ると、宗教家の家みたいとの評価でした⤵
言われてみれば、そんな風にも見えるかな・・
まあ、自分で作った愛着でうれしさと達成感で満足です。
さいごに
日本の素晴らしいお正月に、守り続けていただきたい伝統工芸をプラスして雰囲気もいい感じです。
そう言えば、TV番組の「和風総本家」が放映終了してしまいましたが、再放送で見たいなァ。
月1投稿のさぼりブロガーが、年末にがんばりました!
さあ、次は餅つきです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。