「せまい日本そんなに急いでどこへ行く~」
1973年の全国交通安全運動の標語で、国民に浸透したスローガンでした。
そうなんです、日本の国土は狭いんです。
外国人から、日本の住宅を「うさぎ小屋」と揶揄されたのもその頃です。
豪邸に住める一部の富裕層を除けば、一般的には、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)のローンが組める広さの家を買い、一生かかって返済を続けるというパターンが多い庶民の現実。
限られた空間で、物を持たず、シンプルに暮らすことを提唱した「断捨離」が、ブームに終わらず、一種の哲学に昇華されつつあるように思います。
近藤麻理恵さんの著書「心がときめくかたづけの魔法」は、ミリオンセラーになりました。コンマリさんは、アメリカのTIMEに、「世界で影響力のある100人」に選ばれたほどです。自慢の日本人女性ですね。
先進国日本では、住居にかかる費用の比率が極端に高く、不用品に囲まれて暮らすのは勿体無いことでもあります。
「マンションを買うなら60m2にしなさい」という後藤一仁氏の本は、説得力があります。
80m2マンションは、2600万円も損をする!という怖気づくサブタイトルです。
後藤氏は、「60m2前後」×「駅から徒歩7分以内」×「2001年以降の完成」のマンションを勧めています。
70~80m2のマンションに比べ、価格が手頃で、売りやすく、また貸しやすいのです。
入居希望者のターゲットも広い層に選んでもらえます。
「2001年以降の完成」については、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(いわゆる「品確法」)」が、2000年に施行されました。
それ以降のマンションであると、デベロッパーも建物に責任を持たなければならなくなり、住宅性能が高まった背景があります。
簡単に言うと、余分なスペースがあると、要らない物で溢れ返り、お金も時間も無駄になり、オマケに高い買い物が、売れない厄介物になるということです。
都心の地価は、他の先進国主要都市と肩を並べる立派な土地値です。
狭い日本の住まいの中で、限られた空間を有効利用して、満足度の高い暮らしを手に入れたいものです。
空間を有効利用できるアイデアグッズや装備
アイデア1:長押(なげし)用コーナーラック
シーズンのよく着る洋服や、毎日着る制服などを手近につるしておけるコーナーラック。
我が家は、帰省してきた娘の家族が臨時に使います。
使わない時は、隙間にしまっておけて、ハンガーラックのように嵩張らないので便利です。
アイデア2:シャワーフック取り付け用ハンガー
ダイソーで売られているシャワーフックに取り付けられるハンガー。
フックは普通、高所と低い所の2ヶ所にありますが、高い方に掛けると
室内物干しとして重宝いたします。下着など干すのにいいですね。
アイデア3:ドア取り付け用ハンガー掛け
雨の日の洗濯物は、屋根のあるベランダより、室内の方が乾きます。
なるべく人目に付かないドアの裏に掛けて美意識も保ちつつ
干すことができるアイデア商品です。
カーテンレールにかけるよりもスッキリいたします。
アイデア4:ロールスクリーン
収益住宅に取り付けたロールスクリーン。
LDKのキッチンから煙や匂いがリビングに流れるのを防ぎたい時に
ロールスクリーンを降ろします。
ワンルームをツールームにできるアイデアです。
タチカワブラインドのHPで、1cm単位のオーダーメイドに対応してもらえます。
アイデア5:電動式室内物干し
母が入所している施設で使われている設備です。
天井から電動で、ロープが降りてきて、先の竿に洗濯物を吊るせるようになっています。
忙しいスタッフの方々の作業が少しは合理化できるでしょうし、空間利用もでき、優れていると感動しました。
南に面した窓側に設置されてあり、高さを調節すると、晴れの日などはガラス越しの陽が当たり、よく乾きます。
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アイデア6:洗練されたウォールフック
おすすめのアイデア本:つっぱり棒の活用
つっぱり棒は、種類が多く、使い方も豊富でかなり便利なグッズです。
私が収益住宅の入居者さんにプレゼントしている本です。
さあ~せっせと不用品をメルカリに出しましょう!
一つでもアイデアが参考になればお得です。読んだらメルカリで売れる人気本です。