華麗なる一族の鳩山家ですが、会館の中に展示されている資料や写真などを見ると、本当に戦後政治史の裏舞台であったことがよくわかります。
超一流の専門家に依頼して建てられた邸宅は、まさに歴史博物館にふさわしいオーラを発しています。
建物にふさわしい広い庭園には、たくさんの品種の薔薇が植えられてあり、美しく手入れされています。
NHKの朝ドラ「虎に翼」のロケ地としても使われたそうです。
主人公、猪爪寅子の同級生、華族令嬢である桜川涼子の実家として登場しました。
鳩山会館は「花より男子」や「花子とアン 」など、度々ロケに使われていますが、最近では6月からウナコーワの新CMにここの応接間が使われているそうです。
鳩山会館のステンドグラス
作者、小川三知
小川三知は、日本初のステンドグラス作家。
家業の医者になるべく上京しましたが、絵画の道に進みました。
橋本雅邦に習った高い日本画の素養と、「ティファニー」で修業したガラス技法を使い、独自の世界観を確立させています。
大正から昭和初期にかけ、日本にアメリカ流のステンドグラスを広めました。
平成29年9月日経新聞で「ステンドグラス」の特集がされ、国会議事堂のステンドグラスに次いで2位にランクされました。
ちなみに3位は、軽井沢にある万平ホテルのステンドグラスです。
これも、見に行きましたが、窓ではなく、絵画を飾るように壁に作られていました。

玄関上方のステンドグラス

玄関の明り取りとしてステンドグラスが使われています。
コリント風の支柱をあしらえ、鳩のステンドグラスとしては整ったもので、日が差すとガラスの色の変化も楽しめます。
玄関扉の上のガラスが面取りされているので、レンズ効果が働き実物より大きくはっきり見ることができます。
第ニ応接室のステンドグラス

この部屋は、鳩山一郎が主に使った第二応接室で、欄間のステンドグラスは賑やかに「花柄」です。
食堂のステンドグラス

左隣は食堂で、欄間のステンドグラスは食べるがテーマで「ライチの実」です。
階段踊り場のステンドグラス

日本を代表するステンドグラスで、法隆寺五重塔の上を舞う鳩の群れが躍動的です。
塔の部分は2枚のガラスを重ねることで立体感を出す工夫がされています。
保存への取り組み
門から邸宅に続く長い坂道の両脇には、木々が茂り、手入れや掃除など管理の方が働いていました。
一郎の没後、痛みがひどくなったけれど、大修復を加え、往年の輝きを回復しました。
修復にあたり、一郎、その夫人で教育者の薫、威一郎を記念する部屋を設け、公開されることになりました。
個室であった三部屋を一部屋につなげ大広間としています。
貸出しをしていて、会議、研究会、親睦会、クラス会などで利用できます。
朝倉文夫作の和夫、春子の銅像、アダムスタイルの応接室、ハトをモチーフとするステンドグラス、イギリス風の外観、バラの庭園。
歴史的価値だけでなく、芸術、建築、造園、あらゆるジャンルの研究対象となる価値ある鳩山会館です。
鳩山会館へのアクセス
交通
東京メトロ:有楽町線
江戸川橋駅2番出口 音羽通り護国寺方向徒歩7分
護国寺駅5番出口 音羽通り左手方向徒歩8分
入館料
大人・・・600円 シルバー(65歳以上)・・・500円
学生・・・400円 障がい者(同伴者1名含む)・・・400円
小・中学生・・・300円 団体割引・・・20名以上100円引き
開館時間 休館日
開館時間:10:00~16:00(入館は15:30まで)
休館日:毎週月曜日 但し、祝祭日は開館、翌日休館
休館期間:1~2月、 8月
さいごに
華麗なる一族のお屋敷を生で見て、贅沢の極みを感じました。
館を建てた鳩山一郎(自由民主党初代総裁)は、多くの人に「友愛」の大切さを説きました。
家系図を見て、こんな優秀な一族のルーツに興味を持ちました。
家系図に写真のなかった鳩山和夫と父親の鳩山重右衛門博房がどんな人だったのか調べてみました。
鳩山和夫(日本人第1号の法学博士取得者)

鳩山重右衛門博房

華麗なるDNAだと感じました!

