女系の我が家は、二人の娘に5人の孫がいますが、全員女の子です。
ひな祭りは、なかなか賑やかなイベントになります。
我が家の納戸に眠っている昔の雛人形は、6帖の部屋を占領してしまう7段飾りです。
今どきの住宅事情にそぐわない大げさなお雛様です。
ミニチュアサイズのお雛様が可愛らしいので、フェリシモの制作キットで2セット作ることに挑戦しました。
フェリシモのお雛様キット
毎月1セットが送られてきます。6か月で全部揃い、追加で箱のキットを購入します。
1セット、2,750円×6回。木箱のキットが5,280円となっていますので、材料費が21,780円で完成します。
二軒分を買ったので、43,560円ということになります。
(後にメルカリを見てショックを受けます⤵)
カタログを見た時、あまりにも可愛らしいので、飛びついて申し込みました。
<1回分のキット一例>
毎回、お人形とお道具がミックスされてあり、毎月セットが充実していく楽しみがあります。
フェリシモお雛様キットの作り方
フェリシモお雛様キットの製作過程で難しい箇所
・お人形のお顔にシワを寄せないで生地を貼るのが、最初は難しいです。
頭頂部は、髪や烏帽子でごまかせるので、お顔から首にかけての布地にシワを寄せないように引っ張って貼ります。
何体か作ってくると、要領がつかめてきます。
・お着物は、発泡スチロールのボディに木目込み人形のように布を入れ込んでいきます。
最初の内は、すんなりと収まってくれません。
ネイル道具のやすりの先を使うと上手く入れ込むことができました。
・リリアン糸を使う箇所が多いのですが、結んだり接着したり細部に注意が必要で、ピンセットを駆使させる必要があります。
引き出しや扉が開くタンスに付けた房は、赤いリリアン糸で作ります。
長い方のリリアン糸に、長さ5mmにカットした短い方を四方に接着して房のように見せます。ピンセットでの細かい作業です。
完成させるまでのちょっとしたコツ
・発泡スチロールのボディに溝を作る工程で、カッターナイフを使いますが、新品の良く切れる刃を使う方がいいです。
切れの悪い刃を使うと、発泡スチロールがボロボロと崩れることがあります。
・ほとんどの工程でボンドを使いますが、着物のたもとを形作る箇所などは針と糸で縫うう方が綺麗に収まります。
・お道具など木の素材をサンドペーパーで磨いてから塗装します。
サンドペーパーはセットに入っている分量では足りません。自分で用意した物も使うといいと思います。
よく磨くとツヤのいい仕上がりになります。
・髪の毛用の素材に黒いツヤ無しのリリアン糸がセットされています。
これも分量が少なく頭の地肌が見えるので、もっと多く必要だと思います。
刺繍色の黒を使って、好きなだけボリュームを出せばいいと思います。
・3人官女と5人囃子のボディは、同じ型紙を使えますので、毎回型紙をカットしないで、使い回す方が時短になります。
・ピンセットや竹串、つまようじ、カッターナイフ、ボンドを小出しする厚紙など、自分で使いやすい小道具を先にセットしておくと、行ったり来たりと準備しなくていいです。
塗装作業の時は、水と筆洗いようの器など、前もって揃えてから作業を始めるとはかどります。
お道具の扉や引き出しが開きます。
とても感動的です。
お雛様にお顔を書く
お顔に使った生地の切れ端に書いて練習します。
しかし、実際のお顔に書く時は、机の上に置いた生地ではないので、とても難しいです。
いびつになってもご愛敬ですが、左右対称に書くのは難易度が高いです。
特に目が大事ですが、思うような表情になりません。
段になる収納の箱を作る
箱は組み立てると入れ子構造になっています。
収納する時は、コンパクトに1個の箱に収まり、組み立てると段飾りになります。
桜の花の模様は、ハサミで輪郭を切り取り、ボンドで箱に貼ります。
雛飾りの文字も切り取って蓋の中央に貼ると、なかなか立派な雰囲気に仕上がります。
毛氈用の赤いフエルトも段に合ったサイズにカットして敷きます。
一気に雰囲気ができます。
組み立てた段のサイズは、高さ約18cm・奥行約26cm・横幅約26cm
お人形一体のサイズは、約5~6cm です。
入れ子に収納するとコンパクトに収まり、なかなかよくできた雛飾りだと思います。
さいごに
たいへん苦戦した割に、既製品のように洗練されていないお雛様になりました。
手作りの味わいあるお雛様ですが、、
あまりにも大変過ぎて、購入したものの挫折してメルカリで販売する人が続出しています。今から作りたい方は、メルカリでキットを買えば安く揃えることができます。
市販のミニ雛人形を検索していると、あまり変わらない値段で、陶器のミニチュア雛人形の段飾りが売られていて、ちょっとショックです。
2セットも作ったので、かなりの時間を要しました。
作った本人には愛着があるのですが、手作りしない娘たちには、その労力がわからないようです。
まあ、私が死んだら形見にしてね。と渡しました。
最後までお読みくださりありがとうございました。