近くのショッピングモールにデヴィ夫人がやってくるということで、女性たちの間で盛り上がっていました。
当日、午後1時と3時の2回のトークショーに各200名が観覧できるのですが、朝9時から配られる整理券をゲットしなければ入れないことになっていました。
8時には、前が見えないくらい並んでいたそうです。
好奇心旺盛な中学生の孫や友達の仲間に入れてもらい整理券を頼んでいました。
200人にぎりぎりで立見席でした。
一人一枚しか無理なので、朝寝坊の私の代理で娘婿が獲得してくれました。
トークショーの内容
司会進行役の女性が質問を投げかけ、それにデヴィ夫人が答えるという形式でした。
トークショーの間、写真撮影、動画撮影は一切禁止されていました。
大阪に持つ印象として、東京の「バカ」と違い、「アホ」という言葉に角がなく好きです。と答えていました。
チャレンジ精神
質問 TV番組「イッテQ !」では、色んなチャレンジをされていますが、今までに一番大変だったチャレンジは何でしたか?
■ 一番大変だったのは、イルカに乗ってサーフィンしたこと。
イルカのおしっこが黄色く流れ見えるプールに落っこちたくないので、必死でトレーニングを受けた。3日目にできるようになった。
若いインストラクターの女性ができることを自分ができないことはない、と思って奮い立ったそうです。
■ 地上43mの上空からスカイダイビングに挑戦したこと。
■ バンジージャンプ
■ 1290段の階段を上ったこと。
足がパンパンになり、下りは後ろ向きに降りたとのこと。
達成感がたまらなく素晴らしい。
質問 どうしてそのような精神力がおありなんですか?
人の3ばい働き、
人の3ばい勉強し、
人の3ばい努力し、
人の3分の1の睡眠時間で過ごしてきた。
美の秘訣
質問 美しさを保つためにされている努力は?
- 朝起きて鏡を見る時、昨日より老けていないかチェックする。
- ダボっとした洋服をさける。身体にフィットした服を着る。
- ハイヒールを履いて姿勢をただし、前かがみにならないように意識する。
- 油ものをあまり食べないようにする。
- 朝、顔を洗う時、冷水で顔をパシャパシャ叩く。
生き様
煌びやかな世界で生きてきたように見られますが、貧しい幼少期、戦争を体験し、家族を守るために必死で生きていた。
戦時中、アメリカ軍から配給されるDDT(頭に巣付くノミやシラミの駆除剤)を頭に掛けた。
常磐線の線路脇に生えている食べられる草を採集して食べた。
足の不自由な母親に代わって、6歳の自分が米の配給に並んだ。
満点の空を見上げ、いつか世界へ飛び立ちたい。歴史に名を残す人物になりたい。と願った。
まるで映画のシーンのように、光景が目に浮かびました。
ギャラリーの人々は聞き逃さないように、息を凝らすように聞き入っていました。
念じた未来が来ることを信じて、子どもの頃の通信簿、書いた絵、文通の手紙などすべて大事に残してあったそうです。成績優秀だったそうです。
デヴィ夫人は現在84歳ですが、80歳傘寿の記念に開かれた展覧会に、子どもの頃から残してあったものも展示されたそうです。
願い
日本では、年間約3万人の人が自殺している。
生きるモチベーションを失うことは悲しい。
人間と動物の違いは、人間だけが目標を持てること。
人には色んなチャンスがある。
教養を身に付けると顔に出る。
ポジティブな発想だけする人はイキイキしている。
教養を身につけ、思いやりを持ち、感謝の気持ちを忘れない。
さいごに
最初から最後まで心に刺さる中身の濃いトークショーでした。
動画撮影は禁止されていましたが、録音はしたかったと残念な思いです。
84歳の現在でも、夏はダイビング、冬はスキー、年に2回の競技ダンスに出場とアクティブでセレブな暮らしを満喫されています。
「疲れることが大好き」という名言を聞きました。
「戦争」と「貧しさ」は、私にとって天からの贈り物だった。とおっしゃいました。
松下幸之助の、「貧乏」と「病弱」と「学歴のなさ」に恵まれた。の考え方と同じだと思いました。
帰りの通路で、目の前を通ったデヴィ夫人は本当に凛としていました。
毎日が「戦場」だと戦ってこられた姿、ここに有りでした。