人生はクレッシェンド

「いい人生だった、ありがとう!」と言うために益々毎日頑張りたい。

MENU <

建築家【安藤忠雄さん】の生き様、青いリンゴの精神とは(講演を聞いて)

 
建築家安藤忠雄さんの講演を聞いて、その生き様に敬服いたしました。

 

安藤忠雄

 

某大手賃貸仲介会社のイベントで、帝国ホテル大阪へ招待されて行ってきました。

コロナ禍の中、豪華な孔雀の間に充分な間隔を取り、30人足らずの勿体ないほどの講演会でした。

ホテル内は、閑散としていて、バーや喫茶も閉まっていました。地下駐車場は、車の台数が少なすぎて、ゴーストタウンのような異様な雰囲気でした。

ホテル業界の打撃は想像以上に大きいだろうなと痛感しました。

 

 

帝国ホテル・孔雀の間

 

さて、午後3時から始まった安藤さんの講演ですが、最初から最後まで、その素のままの熱弁に引き込まれアッという間に過ぎました。

 

 

安藤忠雄さんのプロフィール

1941年 大阪府生まれ

大学に入らず、独学で建築を学び、1級建築士を取得。

1969年 安藤忠雄建築研究所設立。

 

1995年 建築界のノーベル賞、「プリッカー賞」を受賞。

他多数の受賞歴があり、世界中からの要請に、多くの作品を残している。

 

東京大学特別名誉教授、21世紀臨調特別顧問、東日本大震災復興構想会議議長代理、大阪府・大阪市特別顧問。

 

代表的な国内の建築物

住吉の長屋 - Wikipedia

 

淡路夢舞台

 

表参道ヒルズ - Wikipedia

 

六甲の集合住宅 | 建築作品

 

茨木春日丘教会 - Wikipedia

 

水の教会 - Wikipedia

 

地中美術館 - Wikipedia

 

兵庫県立美術館 - Wikipedia

 

ベネッセハウス - Wikipedia

 

瀬戸内リトリート青凪【公式】

 

兵庫県立こどもの館 - Wikipedia

 

こども本の森 中之島

 

安藤忠雄さんが経験した病気

十二指腸ガンと膵臓ガンの2度のガンで、5つの臓器を摘出しています。

十二指腸、胆のう、胆管、膵臓、脾臓の五つの臓器です。

生きておられることが奇跡的と言えるようなショッキングな事実です。

 

膵臓が無くても生きていられることに驚きました。

その上、普通の80歳の男性の何倍も元気でオーラがあると感じました。

 

news.yahoo.co.jp

 

面白かった雑談

安藤さんは、大阪茶屋町にある毎日放送のビルの前のマンションに住んでいます。

5つもの臓器を摘出した後、健康管理のため、阪急インターナショナルのジムで運動を続けている以外に、雨の日も風の日も、毎日1万歩を歩いておられます。

本当にかくしゃくとされていました。

 

安藤さんは、友人であるコシノヒロコさんの邸宅を芦屋市の高級住宅地、奥池に建てられています。

現在84歳のコシノさんが80歳になられた傘寿の祝いに、安藤さんから

「100歳まで元気でご活躍を・・・」みたいな内容の手紙を送ったそうです。

 

すると、コシノさんがメッセージの内容が気に入らないと返してきたそうです。

「100歳ではなく、110歳に訂正するように・・・」だったそうです。

なんともド迫力のある、気迫の感じられるエピソードで、ポロッとこぼした、28歳年下のボーイフレンドがいるということにガッテンいたしました。

 

元気で長く活躍されている方たちには、共通して迫力があります。

 

デヴィ夫人に、ある知人が「そんなに若々しく元気でいられる秘訣は何ですか?」と聞いたそうです。

夫人は、「ずっと突っ走り続けることよ」と答えられたとのこと。

 

皆さん、一様に「目ちから」が違いますね。

 

安藤忠雄さんの生き様

安藤さんの話は、ユーモアもあり、スピーディで年齢を感じさせない力強い講演でした。

  • 日本人は失敗を恐れ過ぎる。
  • 長いスパンで物事を考える必要がある。
  • 商売は次を考えないといけない。
  • 自分を取り戻したら、人生は面白い。
  • 体力と好奇心が大事。
  • お金は社会に還元して死ぬ。あの世にお金は持っていけない。

メモを取る間もなく話が進み、ざっくりとこのような内容が印象に残りました。

 

カーネギーの話を出し、彼は、篤志家として死ぬまでにすべての資産を慈善活動や社会貢献に使い切れなかったことに悔いが残ると言われたそうです。

安藤さんはカーネギーの生き様に共感しているとのことです。

 

安藤さんは、大阪のための仕事には報酬をいただいていないそうです。

収入の多くを被災地に寄付したり、植樹に貢献したりしているようです。

 

 

さあ、子どもたちは、生きていく力を養う本当の勉強をー

若者は、自分を信じて、一瞬一瞬を真剣に、がむしゃらな挑戦をー

大人は、心身の緊張感を持ち続け、夢をあきらめない背中を子どもたちに向けてー

皆、それぞれに走り出しましょう。

 

「希望を心に持ち続ける限り、人間はいつまでも青春を生きられる」

人生100年、いつまでも熟しきらない、青りんごたれ!

 

 

安藤忠雄

 

青春のシンボル青りんご

兵庫県立美術館の屋外スペースにある青いりんごのオブジェ

 

さいごに

講演会では、安藤忠雄さんの次に、キムタクのお母さま木村悠方子(まさこ)さんや株主優待投資で有名な桐谷さんも続きました。

 

f:id:tiitan:20210711150901j:plain

 

三人の話を聞かせていただいて、「人となり」というのは、話の内容や顔、声すべてに現れるものだと実感いたしました。

 

どんな人生経験を重ねてこられたか、哲学を持っておられるか、ごまかしがきかないと思いました。

 

文章にも商売にも、人となりが現れるものです。

日々研鑽を重ねて、ごまかしのない生き方をしたい。

安藤さんのように内なる若さを保ちたいと思った次第です。

 

講演の最後、安藤さんは、会場のオーナーの方々に、どうぞあの世までたくさんの財産を持って行ってください。と締めくくりました。

 

 

BRUTUS

安藤さんの特集を組まれた、サイン入りの Casa BRUTUS をいただきました。

 安藤さんの作品画像や著名人との対談集もあり、とても読みごたえのある値打ちの1冊です。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。