古家を再生する場合、ほぼ100%に近く、頑固なシールを剥がす作業があります。
その家の子どもが小さい頃、柱に貼ったシールであったり、玄関先の押し売りお断りのシール。猛犬注意のシール。
ガスコンロ回りのステッカーや、スポンジ付きの隙間テープなどなど、どれも年季が入っています。
簡単に剥がせるものは少なく、結構悪戦苦闘します。
よくある頑固なシール
おすすめのシールはがし
色んなシールはがしを試してきましたが、何といっても「ハケ塗りタイプ」。
スプレー式ですと、飛散して無駄がありますし、息で吸うと健康に悪いような気がします。
ピンポイントで塗布できるので、合理的だと思います。
しつこいシール跡には、時間や日にちをおいて何度か繰り返し塗ります。
そして適当な道具を使うとなんとか綺麗になるものです。
シールはがしと一緒に使う道具
何も道具を使わずに綺麗に剥がせると一番楽ですが、次にドライヤーで熱風を当てて、
徐々にめくっていくと剥がせる場合が簡単です。
剥がした跡のネバネバは、マジックリンやメラミンスポンジでこすると取れます。
サッシガラスに貼られたシール跡には、金たわしでこすっても傷つけずに
剥がすことができます。
シールはがしを刷毛で塗ったあと、スクレーパーでこそげると
綺麗に剥がせる場合が多いです。
なかなかいい仕事をしてくれます。
↑ 職人さんにいただいたスクレーパー
何といっても大活躍するのが、マジックリンです。
汚れも粘着性も油もスッキリと掃除できます。
さいごに
中古物件を内見すると、その家の歴史を垣間見ることができます。
最近は、高齢者が一人暮らしをしていたけれど、施設に入所後、長い間空き家になっていたケースが多いです。
物を捨てられない年代の方たちは、何でも大切にしまってあり、残置物の山状態です。
そんな中、柱の古い傷や、シールを見つけると、子育てに奮闘した時代があったんだな、、と昔の生活が想像されます。
可愛がっていたワンちゃんとの別れがあったんだな、、とか、
信心深い方だったんだな、、とか、
それぞれの人生が、ここにあったことを実感します。
たかがシール、されどシールですね。