古家をリフォームする際、必ず直面するのが、古い畳をどうするかです。
取り払って洋間にリノベーションするか、表替え、あるいは新調して和室を残すかなど、予算との相談です。
近年の畳は、断熱材のスタイロフォームをベースにした、スタイロ畳が主流になっています。
スタイロ畳だと、藁のベースでないので、畑の肥料になりません。
幸い古過ぎて、藁の畳が役に立ちました。
今回、ジモティーで大きく節約できたお話です。
「あげました」って、おこがましいのですが、ジモティーでは、「あげます」という振り分けになっているので、端的に「あげました」としました。
本当は、引き取っていただけました。が真意でございます。
畳のメンテナンス
和室の使用頻度や痛み具合によって、メンテナンスの時期が違います。
表替え(張り替え)
表面の畳表(ゴザ)だけを新しい物に取り換える作業です。
本体の床はそのまま使います。
裏返し
畳表は、両面使えますので、古くなった面をひっくり返して裏面を使います。
新調
畳本体が、傷んでいてペコペコだったりしたら処分して、丸ごと新調する必要があります。
畳の処理にかかる費用
- 業者に引き取ってもらう
相場は1枚につき、2,000円~4,000円だそうです。
近年は、電化製品や大型家電なども引き取りに費用がかかり、予想外の出費となります。
- 可燃ごみとして処理をする
無料の可燃ごみとして持って帰ったもらうには、指定のゴミ袋に収まるサイズに切り刻む必要があります。
電動のこぎりでカットするなど、たいへんな労力を要します。
- 粗大ごみとして処分する
地域によって、処分費用が違っていますので、自治体に問い合わせてみることから。
- リサイクルに出す
古畳の回収を行っているリサイクル業者は少ないようですが、資源として回収してもらえるようでしたら、費用を抑えられるかもしれません。
- ジモティーなど、コミュニティで募集してみる。
今回、6帖3部屋分18枚の畳を引き取ってもらうとなると、3万円以上の費用がかかったところです。
ダメもとでジモティーを利用したのですが、わりと早く引き取って下さる方が見つかり、ラッキーでした。
古畳の活用法
今回のように、かなり古い藁床の畳は、SDGs的な利用法があります。
果樹園など畑に畳を敷いておくと、雑草が生えず、草刈りの手間が省けます。
数年経過すると、藁が腐食してが肥料になってくれますので、一石二鳥です。
一方、藁の畳を燃やして、その灰を利用する方法があります。
燃やした跡の灰が肥料となり、土壌を改良させます。
燃やすことによって、雑草、害虫、病原体の防除になります。
しかも農家さんにとって、タダでもらえるのですから、感謝されました。
さいごに
ジモティーでやり取りして、古畳18枚を引き取りに来てくださった方は、定年退職後、ご夫婦で畑作業をしています。
先祖から引き継いできた田畑を守りながら、作物を「道の駅」で販売しています。
手作りのジャムや干し芋、桑の葉のお茶など、多数の手作り品を販売していて楽しそうです。
蜜蜂の巣箱をスズメバチにやられて全滅した話など、興味深い面白い話に花が咲きました。
聞いているだけで情景が浮かんでくる素敵な暮らしをされています。
手土産に珍しい「赤いそら豆」をいただきました。
炊き込みご飯にすると、お赤飯のように赤くなり、美味しかったです。
今度、その「道の駅」に買い物に行きたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。